リンゴを使った和食の一品

星澤幸子の和食のチカラ 2018年4月 りんご


今回はリンゴを使った2品をご紹介。むいて食べる、角切りにしてサラダに入れる、アップルパイやジャムにする、というのはおなじみですが、実は和食にも使えます。
炊飯器で手軽にできるおこわと、白和えは、小さなお子さんにも喜ばれること間違いなし!
どちらも皮を使いますから抗酸化作用が期待されるポリフェノールが無駄なく摂れますよ。

このページでご紹介するレシピ


大人も子どもも大よろこび!
リンゴとくるみのおこわ

リンゴのある時期に一度はぜひ試してほしいおこわです。皮ごとたっぷり入れたリンゴの酸味がさわやかで、くるみの歯ざわりが楽しい華やかなおこわ。
小さなおにぎりにしたり、型抜きすれば行楽や運動会のお弁当にもぴったりです。

【材料】(4人分)

もち米 1合半/うるち米 1/2合/リンゴ 1個/パイロゲン キャップ1杯(約5.5cc)/くるみ 30g
【調味料】
塩 小さじ1杯/酒 大さじ1杯/油 大さじ1杯/黒コショウ 少々

【作り方】

  1. 米は炊く30分前に研いで分量の水に浸します。
  2. リンゴは皮をこすり洗いして6等分にし、種を取って1cmの厚さのいちょう切りにし、パイロゲンを全体に振りかけておきます。
  3. くるみは粗みじん切りにして、香りが立つまで炒ります。
  4. 米に調味料と油を加えて炊き、残り時間10分の時にリンゴをのせて炊きます。
  5. 炊き上がったらくるみを入れてすぐにヘラ返しし、器に盛って黒コショウをあしらいます。
    型で抜くと、おもてなし、お弁当に重宝です。

リンゴを炊飯ジャーに入れる

サラダ感覚で楽しめる
リンゴの白和え

リンゴは蒸し煮にして使うのがポイント。リンゴの酸味が豆腐と合えることで絶妙なまろやかさに。
デザートのような、サラダのような楽しい白和えです。
皮もつかうことで、色合いも美しいひと皿に。お肉料理の副菜としてもよく合います。

【材料】(4人分)

リンゴ 1個/三つ葉 1束/パイロゲン キャップ1杯(約5.5cc)
【和え衣】
木綿豆腐 1/2丁/白ごま 大さじ4杯/てんさい糖 大さじ1杯/塩 小さじ1/4杯

【作り方】

  1. リンゴは皮を少し残してむき、6~8等分のくし型に切ってから、いちょう切りにします。
  2. 三つ葉はざく切りにし、リンゴと一緒に厚手の鍋に入れ、少々の塩と、パイロゲン、水を回しかけます。
  3. フタをして蒸し煮し、湯気が立ってきたら直ぐにザルに上げて風を当てます。
  4. 和え衣を作ります。豆腐はキッチンペーパー2枚に包んで両手で水切りします。
    すり鉢で白ごまを油が出るまでよくすってから豆腐を加え、滑らかになるまでよく混ぜ、てんさい糖、塩を加えます。
  5. いただく直前に蒸し煮した材料と和えていただきます。

パイロゲンを加える


星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん

料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。

星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com

 

 


レシピ撮影/大滝恭昌