心も体も温まる鍋料理

星澤幸子の和食のチカラ 2018年2月 鍋料理


全国的に寒い日がつづく2017年~2018年の冬、お野菜の高値も続いていますがやっぱりこんな季節にこそ囲みたいのが、心も体も温まる鍋料理です。とはいえ、ご自宅で作る鍋というと、どうしても毎回同じような「寄せ鍋」ばかりになりがちです。今回は、手軽に手に入る材料を使って、しかも少し目先の変わった鍋をご紹介します。市販の鍋用スープに頼らなくても、ほんの一手間で絶品お鍋ができますよ!

このページでご紹介するレシピ


ショウガとゴマが香る 手羽のゴマみそ鍋

鍋の具材というと、骨なしのもも肉、胸肉を使うご家庭のほうが多いと思いますが、今回は手羽元を使います。手羽元は食べやすく、しかも骨からとてもいい出しが出ますのでじつはとても鍋向きなのです。大根の甘みと味噌のコクをショウガが引き締めてくれます。

【材料】(4人分)

手羽元 8本 /大根 400g /ショウガ 1片 /昆布 15cm /水菜 中1株
水 カップ5杯 /しょうゆ 大さじ2杯 /酒 大さじ2杯 /コショウ 少々 /みそ 大さじ3杯 /みりん 大さじ2杯
白ごま 大さじ4杯 /パイロゲン 赤キャップ1杯(約5.5cc)

【作り方】

  1. 手羽先は湯通しします。大根は皮をむいて1cm幅の半月切り、ショウガは薄切りにします。昆布は3等分にして1cm幅に、水菜は食べやすく切ります。
  2. 鍋に分量の水とパイロゲンを入れて、手羽元、大根、ショウガ、昆布としょうゆ、酒、コショウを入れて20分程煮ます。
  3. やわらかくなったら、みそとみりん、半ずりにした白ごまを加えて味を整えます。
  4. いただく時に水菜を加えさっと火を通します。

手羽元の湯通し

みそを入れるタイミング

半ずりのごまを加える

 

大根おろしでタラをさっぱり食べられる 厚揚げみぞれ鍋

食卓に出す前に、ちょっとひと手間かかえて下ごしらえをいておくと、同じ具材でも見た目とお味がワンラックアップ! 厚揚げを入れるとボリュームが出るので、食べ盛りのお子さんがいるご家庭にもおすすめです。タラはきちんと下ごしらえをして片栗粉をまぶせば、臭みも抜け、つるりとした舌ざわりが楽しめます。大根おろしはたっぷり乗せて、七味でアクセントをつけました。

【材料】(4人分)

タラ 300g /塩 少々 /片栗粉 少々 /白菜 300g /ニンジン 50g /春雨 50g / 大根 200g /一味唐辛子 少々
【調味料】
水 カップ5杯 /しょうゆ 大さじ4杯 /みりん 大さじ3杯 /塩 少々
パイロゲン 赤キャップ1杯(約5.5cc)

【作り方】

  1. タラは一口大に切って塩少々にして30分程置き、片栗粉をまぶしておきます。
  2. 白菜は茹でてしんなりさせ、巻きすでまいて水気をしぼり、一口大に切ります。その後の湯で厚揚げを湯通しし、ひと口大に切ります。ニンジンは薄切りにしてから型に抜きます。大根はすりおろします。
  3. 鍋に分量の水と調味料、パイロゲンを入れて火にかけ、厚揚げ、白菜、ニンジン、春雨を入れて煮ます。味がなじんだら大根おろしを汁ごと入れ、一味唐辛子を振ります。

タラに片栗粉をまぶす

大根おろしは汁ごといれる


星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん

料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。

星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com

 

 


レシピ撮影/大滝恭昌