心に咲く花 97回 節分草
林床の 落葉や小石押しのけて 節分草の芽は出るという ― 前田康子 【現代訳】 冬から春先にかけて白い可憐な花を咲かせる節分草。林床や林縁、山裾など、落葉樹林の日陰の環境を好む節分草は華奢で控えめに見えるのに、落葉や小石…
心に咲く花
林床の 落葉や小石押しのけて 節分草の芽は出るという ― 前田康子 【現代訳】 冬から春先にかけて白い可憐な花を咲かせる節分草。林床や林縁、山裾など、落葉樹林の日陰の環境を好む節分草は華奢で控えめに見えるのに、落葉や小石…
心に咲く花
家ごとに リラの花咲き 札幌の人は楽しく生きてあるらし ― 吉井勇 【現代訳】 家々ごとにリラの花が咲いている札幌。耐寒性に優れ、花期が長いリラ。 そんな花を庭に咲かせる札幌の人たちが楽しく生きているように旅人の私には感…
心に咲く花
こがらしの 吹きとほりゆく道の辺(べ)に アベリアの花わづかのこりて ― 花山多佳子『春疾風』より 【現代訳】 木枯らしが吹き通っていく道のあたりに、小さなアベリアの花がわずかに咲き残っている。 寒さが増す中、吹き荒(す…
心に咲く花
むざむざと おのれを滅却することなかれ ふゆ霜ひかり 花ひらく八手(やつで) ― 坪野哲久『百火』より 【現代訳】 むざむざと自分自身を蔑(さげす)まなくていい。自分自身を無くさなくていい。冬霜が降りるようなとても寒い時…
心に咲く花
朝焼けに 白く輝くプルメリア 拾うを惜しみ 石畳にて ― moki wang 【現代訳】 朝焼けに白く輝いているプルメリア。石畳にあるのも風情があるので、拾ってしまうのがもったいない思いでいる。 心に咲く花 2025年9…
心に咲く花
つくづくと我も見上げぬ 色づける 棗(なつめ)の実をば子供ら仰ぐ ― 宮柊二(みやしゅうじ) 【現代訳】 つくづくと味わい深く私も見上げている。こどもたちが色づいた棗(なつめ)の実を仰ぎ見ていると。 心に咲く花 2025…
心に咲く花
手にとれば 花はいよいよ大きかり 花はいよいよ真白かりける ― 植松寿樹(うえまつひさき) 【現代訳】 手に取ってみると、泰山木の花はいよいよ大きく感じられる。そして、いよいよその純白のまぶしい白さを感じるなあ。 心に咲…
心に咲く花
パレスチナ あまたの町は破壊され ブーゲンビリアが燃えるがに咲く ― 木本あきら 【現代訳】 パレスチナでは空爆によって、たくさんの町が破壊されている。そんな中、ブーゲンビリアが燃えるように咲いている。 心に咲く花 20…
心に咲く花
卯の花の 咲きのさかりは 野積山 雲をわけ行く心地こそすれ ― 良寛和尚(りょうかんおしょう) 【現代訳】 真っ白い卯の花がたくさん咲いている野積山を行くと、まるで雲をかき分けながら歩いているような心地がするなあ。 心に…
心に咲く花
あめつちを 歌にたたへし日も昨日 けふは薊(あざみ)の 精戀(こ)ふる人 ― 萩原朔太郎(はぎわらさくたろう) 【現代訳】 天地(あめつち)のすばらしさを詩歌に讃(たた)えた昨日。今日は「薊(あざみ)の精」に喩えたくなる…