星澤幸子の和食のチカラ 2026年7月- 8月 免疫力アップメニュー 猛暑篇
ポリフェノールとβカロテンで夏を乗り切る
連日のように猛暑、酷暑が続いています。今年は、例年にも増して熱中症に気をつける必要があると感じている今日この頃です。
ご高齢の方、あるいはご家族にご高齢の方がいらっしゃる場合にはより注意が必要ですね。年齢を重ねると温度に対する感覚が弱くなり、体内の熱を外に出す能力も低下します。そして、水分を補給するタイミングも遅れてしまいがちです。熱波が襲ったヨーロッパでは、たくさんの高齢者の方々が命を落としたと報道されていました。
また、ヨーロッパやカナダではとんでもない数の森林火災が起きているとのこと。ニューヨークのマンハッタンでは、その影響で空は煙霧に覆われ、深刻な健康被害が懸念されているそうです。異常気象の影響は、私たちの体にも大きなダメージを与えているのです。
初夏の体調不良に備えるための免疫力アップメニューを今年4月~5月の回で取り上げましたが、桁外れの猛暑による体調不良にも備えておく必要がありそうです。
そこで、今回は免疫力アップメニュー 猛暑篇です。
一品目のレシピは「スタミナ茄子ステーキ」です。ナスは全体の約93%が水分でできており、汗で失われがちな水分を効率よく補給できます。また、豊富に含まれているカリウムには余分な熱やナトリウムを体外に排出し、火照った体を内側から冷やす夏バテ予防の働きがあります。そして皮に含まれる特有のポリフェノール「ナスニン」は強い抗酸化作用を持ち、夏の強い紫外線による肌の酸化やダメージを防いでくれるのです。ニンニクとベーコンの風味をプラスし、食欲をそそる夏のスタミナレシピになっています。
次は、「ニンジンしゅうまい」。前回もβカロテンが豊富なニンジンをふんだんに使った「ニンジン味噌かき揚げ」をご紹介しましたが、今回はしゅうまいです。β-カロテンは、体内でビタミンAに変換されて皮膚や粘膜の健康を保ちます。冷房による乾燥や暑さでダメージを受けやすい鼻・喉・肌をガードして、夏の免疫力低下を予防します。ナスニンとは異なる角度から強い抗酸化作用を発揮するため、夏の疲労回復や夏老け防止に役立ちます。
異常気象による自然の猛威には、自然が育む食材が持つ有益な成分を味方にすることで対抗しましょう。ちょっと大げさかもしれませんが、真夏の食事は自らの命を守る大切な行為なのだと思います。
このページでご紹介するレシピ
・スタミナ茄子ステーキ
・ニンジンしゅうまい
ニンニクとベーコンの風味で食べ応えあり!
スタミナ茄子ステーキ

【材料】(2人分)
ナス 大1本
油 大さじ1杯
ベーコン 2枚
ニンニク 2片
バジル 少々
【調味料】
酒 大さじ1杯
しょう油 小さじ1杯
塩、コショウ 各少々
パイロゲン キャップ1杯(約5.5ml)
オリーブオイル 大さじ1杯

- ナスはヘタを取り、2cmの厚さに切ります。ベーコンは5mm角に切り、ニンニクは包丁でつぶして小口切りにします。バジルは千切りにします。
- フライパンに油を熱し、ナスを焼きます。フライパンの空いた部分で、ニンニクとベーコンも同時に炒めます。
- ナスの両面を焼いて火が通ったら皿に並べます。フライパンに残ったベーコンとニンニクに、酒、しょう油、塩、コショウ、パイロゲン、オリーブオイルを加えて絡め、盛り付けたナスの上にかけます。最後にバジルの千切りを添えます。



たっぷりニンジンの衣でヘルシー!
ニンジンしゅうまい

【材料】(10個分)
豚ひき肉 200g
玉ネギ 小1個
ニンジン 太1本
おろしショウガ 1片分
パイロゲン 1杯(約5.5ml)
塩 少々
片栗粉 大さじ4杯
【調味料】
しょう油 小さじ2杯
酒 大さじ2杯
コショウ 少々

- ポリ袋にひき肉を入れ、調味料、おろしショウガ、パイロゲンを加えて、よく練ります。
- 玉ネギはみじん切りにし、片栗粉をまぶしてから①のひき肉に加えて混ぜます。10等分になるようにポリ袋から絞り出し、丸めて皿に並べます。
- ニンジンは千切り器で千切りにし、塩と片栗粉をまぶします。②の肉だねの上に均等にのせ、包むように丸めます。
- 蒸し器で10分ほど強火で蒸し、器に盛り付けていただきます。



星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん

料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。
星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com


