2026年5月- 6月 「がっつり」スタミナチャージメニュー

星澤幸子の和食のチカラ 2026年5月- 6月 「がっつり」スタミナチャージメニュー


猛暑や酷暑を乗り切るためには、食事で効果的にスタミナ補給

5月下旬から早くも夏日が続き、「今年は暑くなる」とげんなりしている方も多いのでは。
実際、気象庁が発表した6月~8月の3ヵ月予報によると、今年の夏は全国的に「平年より気温が高い」猛暑傾向になる可能性が高い、ということです。この4月には、気象庁が40度以上の日を「酷暑日」とすると発表したばかり。35度以上の「猛暑日」をしのぐ名称の誕生です。さて、今年はいったい何日の酷暑日を経験することやら、と今から心配ですね。
私が暮らす北海道では梅雨がなく、6月には晴れた爽やかな日が多いのですが、梅雨が避けられない北海道以外の地域では、例年以上という猛暑の上に湿度も高いという気が滅入る時期になるのだろうと察します。

こんな時期には、普段にも増して日々の食事が大切になります。食事で日々の活動のためのスタミナをチャージすべきです。そうとすれば、すぐに思いつくのはお肉料理。しかもサッパリ風味ではなく、若い人たちが好みそうな「がっつりメニュー」に、今年はチャレンジしてみましょう。

まず一品目は、「長イモ豚丼」です。豚丼(ぶたどん)と言えば、北海道は帯広の名物グルメとして有名。甘辛いタレを絡めて焼いた厚切りの豚肉をご飯の上に豪快にのせた、十勝地方を代表する郷土料理です。過去にも一度、豚丼レシピをご紹介したことがありますが、今回は「山のウナギ」と呼ばれるほど栄養価の高い食材、長イモと合わせました。

豚肉と長イモは、疲労回復や滋養強壮に最適の相性抜群の組み合わせです。豚肉は、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が豊富で、その含有量もあらゆる食材の中でトップクラスなのです。そのことによって、夏バテや日々の疲れを解消する効果が期待できます。また、良質なタンパク質は、筋肉や免疫細胞の材料にもなります。
そして、もう一方の主役である長イモは、デンプンを分解する消化酵素、アミラーゼが豊富に含まれており、胃腸の働きを活発にして消化吸収を助けてくれます。また、長イモのネバネバ成分には胃の粘膜を保護してくれる役割もあります。豚肉のビタミンB1と長イモの消化促進効果が合わさることによって、スタミナを効率よく補給できるのです。まさに、酷暑の日にぴったりのエネルギーチャージレシピです。

そして二品目は、「キムチつくね」。鶏肉とキムチの組み合わせも、夏バテの予防や解消にぴったりのスタミナメニューです。鶏肉には、細胞の疲労を抑える「イミダペプチド」や、エネルギー代謝を助けるビタミンB群、良質なタンパク質が豊富に含まれています。キムチが加わることで、キムチに含まれるニンニクの成分「アリシン」がビタミンB1の吸収率を高めて、体内のエネルギー生産を効率化して体を元気にしてくれるのです。
また、夏の暑さで自律神経が乱れると胃腸の動きが鈍くなりますが、キムチの辛み成分「カプサイシン」や酸味が唾液や胃液の分泌を促して、食欲が増す効果も期待できます。さらに、発酵食品であるキムチの乳酸菌は、夏に崩れがちな腸内環境を整えて、免疫力の低下を防ぐのにも役立ちます。

猛暑や酷暑は、今回ご紹介した「がっつりスタミナメニュー」をはじめ、毎日の食事でポジティブに乗り切りましょう。

このページでご紹介するレシピ


豚肉に長イモをプラスした栄養満点丼
長イモ豚丼

【材料】(2人分)
ご飯 2膳
豚ロース薄切り肉 200g
コショウ 適量
長イモ 100g
枝豆 大さじ1杯
油 大さじ1杯
パイロゲン キャップ1杯(約5.5ml)

【調味料】
しょうゆ 大さじ1杯
てんさい糖 大さじ1杯
酒 大さじ1杯

【作り方】

  1. 長イモは皮をむき、千切り器で千切りにします。調味料はあらかじめ合わせておきます。
  2. フライパンに油を熱し、豚肉を広げながら入れて両面を焼きます。
    (全部入らない場合は一度取り出して、調味料を入れるタイミングで戻します)
  3. 調味料とパイロゲンを加えてツヤを出し、器に盛ったご飯にのせてタレもかけます。中央に長イモと枝豆をのせていただきます。

皮をむいた長イモを千切り器で千切りに。

豚肉を広げてコショウを振りかけて両面を焼く。

調味料を加えて、最後にパイロゲンを入れてツヤを出す。

おかずにも、お酒のおつまみにも
キムチつくね

【材料】(2人分)
鶏ひき肉 150g
酒 少々
コショウ 少々
白菜キムチ 50g
切り干し大根 20g
長ネギ 1/2本
味噌 大さじ1杯
小麦粉 大さじ2杯
パイロゲン キャップ1杯(約5.5ml)
串 4本

【作り方】

  1. ポリ袋に鶏ひき肉、酒少々、コショウ少々を入れ、粘りが出るまでよくもみます。切り干し大根はハサミで刻み、ぬるま湯で戻して水気を切ります。
  2. 白菜キムチと長ネギはみじん切りにし、①の袋に加えます。さらに、切り干し大根、味噌、小麦粉、パイロゲンを加えてよくもみ、4等分にします。
  3. 楕円形に整えてオーブンバットにのせ、オーブントースターで15分ほど焼き、串に刺して盛りつけます。

鶏ひき肉に酒とコショウを加えて粘りが出るまでよくもむ。

ポリ袋にキムチと長ネギ、切り干し大根、味噌、小麦粉を入れ、さらにパイロゲンを加える。

4等分して、オーブントースターで15分焼く。

 


星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん

料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。

星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com