栄養満点の鮭をいつもと違った一品に

星澤幸子の和食のチカラ 2019年12月 鮭


秋から冬にかけてのお魚といえば鮭でしょう。輸入ものや養殖ものがあり、スーパーに行けば一年中手に入る食材ですが、国産の秋鮭が栄養面でもダントツです。

高タンパクで低脂肪な上に、ビタミンや必須脂肪酸といわれるEPAやDHAも豊富。
また、身の赤みはアスタキサンチンという色素であり、このアスタキサンチンが強力な抗酸化作用という体にうれしい効果を持つのです。体内で発生する活性酸素が細胞を傷つけ、さまざまな病気や老化の原因になることはご存じでしょうか。その活性酸素から体を守ってくれる働きがあるのです。
ちなみに、このアスタキサンチンは、いくらにも豊富に含まれています。

鮭といえば朝食のお供の塩焼きが定番ですが、いつもと一味違ったレシピをご紹介します。鮭料理のレパートリーを増やして、家族の健康を守りましょう。

このページでご紹介するレシピ


いつもの鮭がパーティ料理に
鮭のデコレーション寿司

【材料】(4人分)
米 2合
塩鮭 300g/酒 大さじ2杯/水 大さじ1杯
卵 2個/塩、てんさい糖 各少々/油 少々
はんぺん 1枚/枝豆 カップ1/2杯/抹茶粉 適量/リンゴ 1/2個
【調味料】
酢 大さじ4杯/てんさい糖 大さじ2杯/塩 小さじ1杯/パイロゲン キャップ1杯

【作り方】

  1. 米は炊く30分前に研いで分量の水に浸し、調味料とパイロゲンを入れて炊飯します。炊けたらすぐにへら返しをし、濡れ布巾をかけて冷まします。
  2. 鍋に鮭を入れて酒、水を振って蒸し煮します。
    火が通ったら骨と皮を取り、数本の箸で混ぜながら炒って細かくしてそぼろにします。
  3. ボウルに卵を割り入れて調味料(塩、てんさい糖)を入れてよく混ぜ、油を熱したフライパンに油を流し入れ、軽く混ぜて炒り卵を作ります。
    はんぺんは型で抜いて半分は片面に抹茶粉を付けます。
    リンゴは小さいスプーンで丸く抜き、残りは薄いいちょう切りにします。
  4. 底が抜けるケーキ型に(1)の1/3を入れて平らにして押します。
    鮭そぼろを平らにのせ(1)の1/3を入れて平らに押します。
    枝豆を平らにのせて、残りの(1)を入れて平らに押します。
  5. 炒り卵をご飯の上にのせてリンゴ、はんぺんを盛り付けます。

お米を炊く前に調味料とパイロゲンを。

鮭は骨と皮をとって、炒りながらそぼろに。

きれいに平らになるように押しましょう

 

ご飯がすすむカンタン鮭料理
鮭の甘酢漬け

【材料】(4人分)

塩鮭 2切れ/小麦粉 少々/油 適量
長ねぎ 1/2本
【調味料】
しょうゆ 小さじ1杯/てんさい糖 小さじ1杯/酢 大さじ1杯/酒 大さじ1杯/水 大さじ1杯/パイロゲン キャップ1杯/粗みじん唐辛子 少々

【作り方】

  1. 長ねぎは縦半分にしてから斜め千切りにします。長ねぎの青い部分も極細い千切りにします。
  2. 鮭をひと口大に切ってポリ袋で小麦粉をまぶします。
  3. 鍋に鮭が浸るぐらいの油を熱し、カリっと焼いてボウルにとります。
  4. ボウルにいれた鮭に長ねぎ、調味料、パイロゲン、粗みじん唐辛子を入れて絡め、上に長ねぎの青い部分の千切りを盛り付けます。

ポリ袋を使って鮭に小麦粉をまぶします。

多めの油でカリッと焼きあげましょう。

仕上げにはキャップ一杯のパイロゲン。

 


星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん

料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。

星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com

 

 


レシピ撮影/大滝恭昌