旬のものを食卓に――食で季節を味わい、健康になる

星澤幸子の和食のチカラ 2020年6月 初夏が旬のアサリとトウモロコシ


「初物七十五日」、こんなことわざをご存じですか? 「はつものしちじゅうごにち」と読み、旬の時期に出回り始めた「初物」を食べると寿命が「七十五日」延びるという意味です。四季に恵まれた日本では、食材の旬を大切にしてきました。
旬のものは栄養価が高く、またその季節の人間の体調にとって必要な栄養素を含んでいます。例えば、夏野菜は夏を乗り切るために体を冷やしてくれますし、逆に冬野菜は体を温めてくれます。

今回は、これからの初夏に旬を迎える、アサリとトウモロコシを使ったレシピをご紹介。アサリは、鉄分やビタミンB2が豊富で、貧血対策には重要な食材です。ほかには、二日酔いに効くタウリンや、亜鉛などのミネラルも。
北海道産の代表的な食材でもあるトウモロコシは、食物繊維やビタミンB群が豊富で、むくみ解消に効果があるカリウムなどのミネラルも含んでいます。

近年では、ハウス栽培や輸入ものによって、どんな食材も一年を通して店頭で見かけるようになりましたが、旬に出回るものは、おいしさや栄養面で優れています。日ごろから旬を意識して、お料理してみませんか。

このページでご紹介するレシピ


鉄分不足にうれしいアサリとチンゲン菜の組み合わせ
アサリとチンゲン菜の酒蒸し

【材料】(4人分)
アサリ 150g/塩 適量/チンゲン菜 大1株/ニンニク 1片/玉ねぎ 1/2個/赤唐辛子 1本
【調味料】
酒 大さじ2杯/塩 小さじ1/4杯/油 大さじ1杯/パイロゲン キャップ1杯

【作り方】

  1. アサリはこすり洗いしてから塩水に入れ、2~3時間おいて砂出しします。
  2. チンゲン菜はしばらく水に浸してからふり洗いし、3~4cmの長さに切ります。
    玉ねぎは千切り、ニンニクは薄切りにします。
  3. 鍋に玉ねぎ、ニンニク、アサリ、チンゲン菜を順に入れ、上から調味料、パイロゲンをかけて蒸し煮します。
  4. 器に盛り、種を取って輪切りにした赤唐辛子をあしらいます。

アサリはスポンジなどを使ってこすり洗いを。

チンゲン菜、玉ねぎ、ニンニク、赤唐辛子を切っておく。

調味料の後、最後にパイロゲンを回しかける。

子どもも大喜びの健康コロッケ
とうきびコロッケ

【材料】(4人分)
生トウモロコシ 1本/じゃがいも 2個/玉ねぎ 1/2個/ベーコン 2枚/塩 少々/胡椒 少々/水 適量/パイロゲン キャップ1杯/レモン 少々/パセリ 少々/
ソース(とんかつソース・しょうゆ 各適量)/
小麦粉 適量/天衣(小麦粉・水 各大さじ4) 適量/パン粉 適量/
揚げ油 適量

【作り方】

  1. トウモロコシは包丁で身を削り取り、胚芽は包丁の背でこそげ落とします。じゃがいもは皮をむいて半分に切って、7,8㎜の厚さに切ります。玉ねぎは千切りにします。ベーコンは1㎝四方の薄切りにします。
  2. 鍋に①の材料を入れ、さらに半分ほどの水とパイロゲンを入れて塩、コショウして煮ます。
  3. 火が通ったら水分をとばして軽くつぶし、8等分にして丸めます。小麦粉、天衣、パン粉の順に付けます。
  4. 170度の揚げ油できつね色にカリッと揚げ、とんかつソースとしょうゆを混ぜたソースを添えます。

コロッケのタネをつくる際に、パイロゲンを入れる。

形がまん丸なので、天衣につけるときは大きめのスプーンが便利。

写真のようなキツネ色を目指そう。


星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん

料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。

星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com


レシピ撮影/大滝恭昌