旬の食材を使ったパスタで春を味わう

星澤幸子の和食のチカラ 2024年4月- 5月 春のパスタ


私は四季があるこの日本に生まれ、暮らしていることにいつも感謝しています。そして、食に携わるものとして、季節を感じさせる四季ごとの旬の食材を大切にしたいとも考えています。
栽培方法や冷凍技術の進歩で、一年を通していろいろな食材がスーパーに並ぶようになりましたが、旬の食材は風味が優れていますし、その季節の私たちの体に必要な栄養を補給するという面でも重要です。私たちの先人が旬のものを大切にしてきたことの背景には、そんな知恵もあったのです。

今回は、春から初夏が旬の食材を選んでパスタに挑戦です。手軽に作れるパスタ料理は、旬の食材の栄養と小麦粉の炭水化物によって、その一品でバランスの良い食事になるありがたいメニューでもあります。

春を感じさせる食材として、わが北海道が最大の産地であるサクラマス、そして菜の花を使ったクリームソースのパスタ。しらすとワカメを使ったバターしょうゆ風味のパスタ。この二つのレシピをご紹介しましょう。

サクラマスは、豊富なたんぱく質、DHAやEPAといった不飽和脂肪酸(コレステロール値を下げたり、血栓や動脈硬化の予防も)、カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンD、抗酸化力の強いビタミンE、さらにやはり抗酸化力が強い色素であるアスタキサンチンを含む優れた食材ですので、ぜひこの機会に食卓に取り入れていただきたいと思います。
そして、ワカメの旬もじつは春なのです。レシピでは乾燥ワカメを使っていますが、この時期にとれた新鮮な生ワカメがあればトライしてみてください。マグネシウムやヨウ素、カルシウムなどのミネラルが豊富なワカメも食卓には欠かせませんね。
お一人での昼食、ご家族そろっての夕食でも、春を感じて味わえるパスタで四季のある日本に暮らす幸せを再認識してみませんか。


高たんぱくで色鮮やかな春パスタ
サクラマスのクリームパスタ

【材料】(2人分)
サクラマス 200g/塩、コショウ 各少々/バター 大さじ2杯/タマネギ 小1個/
菜の花 1/2袋/スパゲッティ 150g/塩、油 各少々/牛乳 カップ2杯/小麦粉 大さじ2杯/茹で汁 適量

【調味料】
酒 大さじ2杯/塩 小さじ1杯/コショウ 少々/パイロゲン キャップ1杯(約5.5㏄)

【作り方】

  1. スパゲッティは、塩と油少々を入れた湯で茹でます。菜の花は水に浸してパリッとさせてから3cm長さに切り、スパゲッティが茹で上がる直前に入れて火を通し、色鮮やかになったら湯切りします。
  2. サクラマスはひと口大に切って塩、コショウをして15分ほど置き、身をしめてから小麦粉をまぶします。タマネギは千切りにします。
  3. フライパンにバターを熱してサクラマス、タマネギを入れて中火で焦がさないように炒めます。酒を振ってから牛乳と茹で汁を加え、静かに沸騰させます。
  4. スパゲッティと菜の花を加えてからめ、味をみてパイロゲン、塩、コショウをして器に盛りつけます。

スパゲッティが茹で上がる直前に菜の花を入れてさっと火を通す。色鮮やかになったらOK。

サクラマスとタマネギは中火で、焦がさないように注意して炒める。

牛乳とゆで汁を加えたら、弱火で静かに沸騰させる。

塩とコショウを入れ、仕上げにはパイロゲンを。

和風テイストのヘルシー春パスタ
ワカメとしらすの和風パスタ

【材料】(2人分)
スパゲッティ 160g/塩 適量/乾燥ワカメ 10g/しらす 30g/酒 少々/白ごま 大さじ2杯/パイロゲン キャップ1杯(約5.5cc)

【調味料】
バター 大さじ1杯/しょうゆ 大さじ1杯/塩・コショウ 少々/ゆで汁 大さじ3杯

【作り方】

  1. フライパンにお湯を沸かして塩をして、スパゲティを二つ折にして茹でます。
  2. スパゲッティが茹で上がる1分前にワカメを入れてザルにあけます。
  3. フライパンにバターを入れて火にかけ、しらすと白ごまを軽く炒めてパイロゲンを入れ、そこに茹で上がったスパゲッティとワカメ、ゆで汁、しょう油、塩、コショウを入れてサッと炒め合わせます。

スパゲッティが茹で上がる1分前にワカメを投入。

しらすと白ごまを軽く炒めてパイロゲンを入れる。

茹で上がったスパゲッティとワカメ、調味料を入れてサッと炒め合わせて盛り付ける。


星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん

料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。

星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com