菜の花で春の訪れをぞんぶんに楽しむ

星澤幸子の和食のチカラ 2019年4月-5月 菜の花で春の訪れをぞんぶんに楽しむ


一面に広がる菜の花畑はまさに本格的な春の訪れを告げる風景ですね。
実は「菜の花」というのは、アブラナ科の植物の花芽の総称。「花菜」「菜花」とも呼ばれます。
河川敷などで見かける菜の花と、お店に並ぶ菜の花は種類が違い、自生しているものの多くはセイヨウカラシナかセイヨウアブラナ。食用のものは、品種改良されたもので在来種と西洋種に大別されおり、いずれもアクが強すぎず、茎が柔らかく食べやすい品種です。
地方によってさまざまな食用品種が栽培されていますから、買うときにはちょっと気をつけて見てみてはいかがでしょう。
いずれも、βカロテン、カルシウム、ビタミンKが豊富です。 今回ご紹介するレシピは、どんなタイプの食用菜の花を使ってもOKです。

このページでご紹介するレシピ


ほろ苦さと甘みが春の香りを運んできます
菜の花の卵焼き

【材料】(4人分)

菜の花 4本/塩・油 各適量/卵 3個/みりん 大さじ3杯/塩 小さじ1/3杯/パイロゲン キャップ1杯/油 大さじ1杯/大根おろし 適量

【作り方】

  1. 菜の花は水に放してパリッとさせてから塩と油を入れた湯で色よく茹でて、根元の方は小口切りにします。
  2. ボウルに卵を割りほぐして、調味料とパイロゲンを入れてよく混ぜます。
  3. 卵焼き器を十分に温めてから油を薄く塗り、生地の3分の1を流し入れます。
    箸でつついて半熟にし、菜の花の小口切りをちらし、片側に葉先をおいて巻きます。
    奥にすべらせて再び油を薄く塗り、残りの生地も同様に3分の1ずつ流して2度焼きます。
  4. すだれに置いて四角く形を整え、少し落ちついたら食べやすく切り、大根おろしを添えます。

茹で上がった菜の花は、根元のほうだけ小口切りにする

卵にパイロゲンを入れる。

最初は生地を3分の1だけ流す。

そっと手前に返すようにして巻く。

昆布の旨味が口いっぱいに広がります
菜の花のとろろ昆布じめ

【材料】(4人分)

菜の花 1束/塩・油 各少々/とろろ昆布 15g/酒 大さじ2杯/パイロゲン キャップ1杯
【作り方】

  1. 菜の花は水に浸してパリッとさせてから、塩と油を入れた湯に根元の方から入れて茹でます。
    色鮮やかになったらザルに上げ、広げてうちわであおいで冷まします。
  2. ラップを敷いた上にとろろ昆布を広げて菜の花を並べ、酒とパイロゲンを均等に振って手前からくるくる巻き、ラップで包んで30分ほど置きます。
  3. 食べやすい長さに切ります。

細く削られたとろろ昆布はお吸い物以外にも使い道がいろいろ!

菜の花を茹でるときは硬い茎の方から湯に入れる。

うちわであおぎながら冷ます。

ところ昆布の上に菜の花を並べます。

パイロゲンと酒を全体に振ってから巻きます。


星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん

料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。

星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com

 

 


レシピ撮影/大滝恭昌