イチジク【お手入れ方法】

イチジク

クワ科イチジク属の落葉高木です。1本でも実が収穫でき、大きなお庭がなくても鉢植えで楽しむことができる人気の果樹です。

置き場所

基本、風通しの良い屋外で管理します。しかし、いきなり直射日光が強い場所に置くと葉が痛む可能性ありますので、半日陰でしばらく環境に慣らしてください。

夏の間は、直置きせずに台の上に置いたり少し大きな鉢を上から重ねて2重鉢にするなど、鉢の中の温度が高温になりにくいようひと工夫することで暑さによる株の傷みを回避できます。

水やり

イチジクは水を好みますが、停滞水(鉢の下に水が溜まった状態)は嫌います。

葉が大きく乾きやすいので、特に夏場は水切れさせないように毎日水やりが必要です。タイミングは朝か夕方が理想です。春と秋の生育期は、鉢土の表面が乾いてきたらたっぷりと与えます。目安としては週に1~2回です。晩秋に落葉してきたら水を控え、冬場は控え目に時々与えてください。

肥料

雑草が生えていたら先にとってください。

4~5月頃、新芽が伸びてきたら置き肥を株元から少し離れた位置に2~3か所に適量置くことで木が太ってきます。 葉全体の色が薄くなるようであれば、スポット的に夏にも少量肥料を与えましょう。またお礼肥として収穫後の秋にも与えましょう。

剪定

秋果を上手に毎年収穫するためには剪定作業は必須です。また鉢植えでコンパクトに育てるためにも剪定は重要です。

3月頃に、枝をしっかりと短くする強剪定を思い切って行ってください。地際からおよそ15~20cmあたりで新芽の出る2~3節(芽)を確認し、そのすぐ上で剪定します。

植え替え

適期は落葉している休眠期12~3月です。寒冷地では雪解けした早春がおすすめです。

根鉢の土を少し落としてから新しい用土で植えつけます。土は赤玉土をベースに水はけのよい用土を使い、元肥として緩効性化成肥料を混ぜておくとよいでしょう。

病害虫など

完熟した実を食べに鳥が寄ってくることがありますので、木全体にネットを掛けて守るか完熟の一歩手前のタイミングで鳥が来ない場所へ移動しましょう。

イチジクの天敵はカミキリムシの幼虫(通称:テッポウムシ)です。成虫は見つけ次第、取り除いてください。
木の中に卵を産み付け幼虫が木の中を掘っていくため木が弱ります。
4~5月に動き出し、木の周りにキクズが見られ、木に穴があいている場所があれば専用のスプレーを穴に注入し殺虫してください。

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