星澤幸子の和食のチカラ 2025年12月- 1月 家呑みメニュー
お酒によく合うヘルシーレシピでご一献!
2020年1月、日本国内で新型コロナウイルスの感染者が確認されて以来、外出制限や飲食店の営業停止によって、お家でお酒を楽しむ言わば「家呑み」が主流となり、若い方々を中心にZOOMでつながってのオンライン飲み会もブームになりました。
その後、新型コロナウイルスの流行が一段落して、飲食店が平常通りの営業に戻ってからも、自ら酒の肴にこだわって「家呑み」を楽しんでいる方も多いと聞きます。お酒と肴をリーゾナブルな予算で用意して、好きな映画や音楽、知人や家族との会話を楽しみながら、酔ったらすぐに眠れるという良さが「家呑み」にはあります。
東京の知人が、「コロナ以前と比べて、深夜遅くまで飲んでいる人が減った、2軒目、3軒目とハシゴする人が減った気がする」と話していました。「コロナ禍」とそれによる「リモート勤務」を経験したことで、お酒の楽しみ方にも変化が起きたのだろうと思います。
そこで、今回は「家呑み」を盛り上げる、お手軽かつヘルシーなレシピを取り上げます。
自分で酒の肴を用意するメリットは、先に触れたお財布にやさしい「リーゾナブルな予算」以外にもあります。それは、食材選びと味付けを、自分の体調や好みに合わせるのが可能になることです。
外食や「外呑み」では、どうしても栄養バランスが偏ったり、濃いめの味付けになりがちです。ひと口目においしいと感じるのは、インパクトのある強めの味なので、お客さまにリピートしてもらうためには、どうしても濃いめの味付けになる傾向があります。
けれど「家呑み」であれば、例えば血圧が高めの方なら、出汁による旨味を大切にして塩分を控えめにすることも可能です。また腸内環境が気になる方なら、食物繊維が豊富なモズクやワカメなどの海藻類やキノコを積極的に使った肴を用意することもできます。
今回ご紹介するひとつ目のレシピは、「はんぺんのチーズ海苔巻き」です。白身魚をすり潰したすり身に、山芋などを加えた練りものである「はんぺん」は、低カロリーなのにタンパク質が豊富。ビタミンやカルシウムも含まれていて、ダイエット向きの食材とも言われます。そのはんぺんに、チーズと味噌という和洋の発酵食品を使い、海苔で巻きました。お手軽にできて、なおかつヘルシーなおつまみです。
ふたつ目は、「鶏の塩レモン鍋」。鍋料理では、肉や魚介類、そして野菜やキノコをバランスよくたくさん食べられます。また、家族や友人とのお酒の席でも重宝するメニューです。このレシピは、鶏の手羽元を、たっぷりのキャベツやニンジンといっしょにさっぱりレモン味で楽しもうというというものです。いつもの水炊きとはひと味違う鍋料理に仕上がりました。
「酒は百薬の長」、適度なお酒は健康に良いとされてきたお酒ですが、近頃では、少量のお酒でも体には害があると、すっかり悪者になってしまっているようです。でも私は、心を許す友人や家族との楽しいお酒は、人生を豊かにしてくれると思います。そこに、美味しくてヘルシーなおつまみがあれば最高です。
このページでご紹介するレシピ
低カロリーで高タンパクのヘルシーおつまみ
はんぺんのチーズ海苔巻き
【材料】(2人分)
はんぺん 2枚
スライスチーズ 4枚
青シソ 4枚
味噌 大さじ1杯
パイロゲン キャップ1杯(約5.5ml)
海苔 1枚
油 大さじ1/2杯
【作り方】
- はんぺんは、斜め半分の三角形に切り、断面に包丁を入れて袋状にします。味噌はパイロゲンでのばしておきます。
- スライスチーズの片面に味噌をぬり、斜め半分の三角形に折って、青シソで包んではんぺんに挟みます。
- 4等分に細く切った海苔を、はんぺんに巻いてとめます。
- フライパンに油を熱し、はんぺんの両側に、薄く焼き色がつくまで焼いていただきます。

斜め半分に切ったはんぺんの断面に包丁を入れて袋状に。

味噌はあらかじめパイロゲンでのばしておく。

味噌を塗ったスライスチーズを半分に折り、青シソに包んではんぺんに入れる。
レモンのさわやかな酸味でお箸が進む
鶏の塩レモン鍋
【材料】(2人分)
鶏手羽元 6本
昆布 5cm
酒 大さじ3杯
キャベツ 300g
ニンジン 30g
レモン 1個
水 カップ5杯
【調味料】
塩 小さじ1杯
みりん 大さじ3杯
パイロゲン キャップ1杯(約5.5ml)
【作り方】
- 鍋に分量の水と昆布を短冊に切っていれ、手羽元と酒を加えて加熱します。沸騰したら弱火にして20分ほど煮ます。
- キャベツは2cm幅に切り、ニンジンは千切りにします。レモンは皮をこすり洗いして薄い輪切りにします。
- 鶏肉が煮えたらキャベツ、ニンジンを加えて調味料とパイロゲンを入れます。
- キャベツがしんなりしたら、レモンを全体にのせて、一度沸騰させてから火を止めます。

鍋に水と昆布、手羽元を入れ酒を加えて加熱する。

キャベツ、ニンジン、レモンはあらかじめ切りそろえておく。

手羽元が煮えたら野菜を入れて、調味料とパイロゲンを。
星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん
料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。
星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com








