水耕栽培で楽しむヒヤシンス

AKATSUKA グリーン通信 2021.秋号


秋植えの球根といえばチューリップやスイセンがまず思い浮かぶのではないでしょうか。
では、水耕栽培といえば…。ヒヤシンスを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。今回は秋植え球根の中でも特に水耕栽培で人気のあるヒヤシンスを取り上げたいと思います。

ヒヤシンスはキジカクシ科ツルボ亜科ヒヤシンス属の球根性多年草で、原産地は地中海地方といわれています。
16世紀頃から園芸化され、18世紀から19世紀にかけてイギリスで数百品種がつくられました。しかし、それらの品種はほとんど残っておらず、現在栽培されている品種のほとんどは18世紀頃からオランダで改良された品種で2,000品種以上作られました。現在はそのうちの40~50品種ほどが流通しています。

ヒヤシンスの名の由来はギリシャ神話の美少年ヒアキントスに由来します。
太陽神アポロンはお気に入りのヒアキントスと円盤投げをして遊んでいました。これを見た風の神ゼフュロスが嫉妬し、意地悪で突風を吹かせたところアポロンの投げた円盤がヒアキントスの頭に当たり彼は命を落としてしまいます。
このときに流れた血から生えてきた花がヒヤシンスといわれています。

ヒヤシンスは大きくダッチ系とローマン種系に分けられます。日頃よく見かけるのはダッチ系で、しっかりした一本の茎に大きな花をたくさん咲かせとても豪華です。
一方、ローマン種系は花が少なく華奢で野趣があり、分球もしやすいのでナチュラルガーデンなどの植栽に重宝します。
どちらの系統も爽やかで強く甘い香りがあります。花一つひとつにしっかりと香りがあり、花自体がしっかりとしているので、花が取れてしまった時などは一輪をそのまま飾ってフレッシュなポプリとして利用してもいいと思います。

ヒヤシンス水耕栽培

FFCパビリオンのおすすめは水耕栽培です。
ポイントは次の3つだけ。

◆ポイント1 いい球根を選ぶ
ヒヤシンスは球根の中に花芽が準備されているので大きくしっかりとした重さのある球根を選ぶことが重要です。

◆ポイント2 地中で冬を迎えたように錯覚させる
方法はいたって簡単。2つあります。

球根を買ってきたら封筒に入れ冷蔵庫で2ヵ月ほど冷やしておくだけ。こうすることで冬の寒さと同じ環境を作ります。あとは水を入れた器の上に球根を置き芽が出てくるまで涼しい場所で段ボールなどを被せて暗くしておきます。こうすることで土中に埋められているのと同じ状況をつくることができます。

冷蔵庫内に余裕があれば球根をセットした水耕栽培鉢に、ちょっとだけお尻がつかるように水を入れてそのまま冷やし、根が動いたら(2週間~1ヵ月)冷蔵庫から出し、あとは涼しい場所で芽が出てくるまで段ボールをかぶせておく、という方法もあります。

どちらの方法も芽が出てきたらよく光をあてて管理します。

◆ポイント3 球根のお尻を水につけたままにしない
簡単なことですがすごく大切なポイントです。根が出てくるまでちょっとだけお尻がつかるようにしておき根が出てきたら、常に根の長さの半分が水につかっている状態にして少しずつ水を減らしていきます。こうすることで球根のお尻が乾いて腐らずに、また根も水を求めて伸びるため元気に育ちます。

さらに元気に咲かせたいと思う方は・・・
植物活力素「メネデール」の活用をおすすめします。
使い方は簡単で、水耕栽培の水をメネデールの100倍液に変えるだけです。1リットルの水なら10ミリリットル加えましょう。
たったこれだけで根がたくさん出てきて、さらに元気になります。

水耕栽培鉢に限らず、ガラス瓶などインテリア用のおしゃれな器でも今回ご紹介したポイントを押さえれば簡単に育てられます。

土に植えるときのポイント!
土植えの場合はチューリップやスイセン、クロッカスなどと同様秋植えの春咲き球根なので、9~11月頃までに植付けを行います。植付け時期を遅くしたい場合は水耕栽培同様、球根を封筒などに入れ冷蔵庫で保存します。
植えつける前には30cm程よく耕してマグアンプなどの緩効性肥料を施します。
球根を植えつける深さは一般的な球根同様、球根2~3個分の深さ(8~12cm)に植えます。
地植えの場合は2~3年植えっぱなしでも大丈夫です。鉢植えの場合は15cm以上の鉢を使いましょう。

コロナ禍で外出もままならない今日この頃、室内で簡単に豪華な花を咲かせてみてはいかがですか。

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文/工藤 一成


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