星澤幸子の和食のチカラ 2018年8月 キュウリ
夏が旬のキュウリ。栄養がない野菜としても“有名”ですが、じつは私たちにとって夏に重要な成分を多く含んでいるのです。
その名はカリウム。
カリウムは汗や排せつとともに体外に出てしまいます。夏場は特に不足しがちに。カリウムが不足すると、筋肉に疲労が蓄積しやすくなり、食欲も減退。いわゆる夏バテの状態になるのです。
涼を感じる夏野菜の代表、キュウリでカリウム不足を補いましょう。
このページでご紹介するレシピ
夏場のご飯のおともに
キュウリの佃煮
![](http://www.akatsuka.gr.jp/bosco/wp-content/uploads/2018/08/1808-recipe-a-1.jpg)
【材料】(作り置きできる分量)
キュウリ 800g/塩 大さじ1杯/ショウガ 1片/粗みじん唐辛子 ひとつまみ
【調味料】
しょうゆ 大さじ3杯/みりん 大さじ2杯/てんさい糖 大さじ4杯/パイロゲン キャップ1杯(約5.5cc)
【作り方】
- キュウリは薄切りにしてポリ袋に入れ、塩をまぶして空気を抜いて冷蔵庫で1日置きます。
- 水気をしっかり絞り、水をたっぷり入れてサッと混ぜて再度しっかり水気を切ります。
- 鍋にキュウリ、千切りにしたショウガ、調味料、パイロゲンを入れて煮ます。
- 水気が出たらフタを取り、水気がなくなるまで時々混ぜて煮絡めます。仕上げに粗みじん唐辛子まぶします。
![](http://www.akatsuka.gr.jp/bosco/wp-content/uploads/2018/08/1808-recipe-a-2-1024x683.jpg)
空気を抜くのを忘れずに
![](http://www.akatsuka.gr.jp/bosco/wp-content/uploads/2018/08/1808-recipe-a-3-1024x683.jpg)
水に浸した後はしっかりと水気を切る
![](http://www.akatsuka.gr.jp/bosco/wp-content/uploads/2018/08/1808-recipe-a-4-1024x683.jpg)
煮る前にはパイロゲンを
夏の食卓に欠かせない一品
たたきキュウリと香味野菜の即席漬け
![](http://www.akatsuka.gr.jp/bosco/wp-content/uploads/2018/08/1808-recipe-b-1.jpg)
【材料】(4人分)
キュウリ 3本/塩 小さじ 1杯/ミョウガ 1個/青じそ 5枚/しょうが 1片/白ごま 大さじ1杯/きざみ昆布 ひとつまみ/パイロゲン キャップ1杯(約5.5cc)
【作り方】
- キュウリはすりこぎ棒で叩いて3cm程度にほぐしてポリ袋に入れ、塩をまぶして空気を抜いて20~30分漬けます。
- ミョウガは千切りにして水に浸してアク抜きします。青じそ、しょうがも千切りにします。
- キュウリがしんなりしたら水気を絞ります。材料すべてを加えて混ぜ、空気を抜いて袋を閉じて10分程置きます。
![](http://www.akatsuka.gr.jp/bosco/wp-content/uploads/2018/08/1808-recipe-b-2-1024x683.jpg)
叩くことで味がなじみやすく
![](http://www.akatsuka.gr.jp/bosco/wp-content/uploads/2018/08/1808-recipe-b-3-1024x683.jpg)
パイロゲンの甘味、酸味も重要なアクセント
星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん
![](http://157.205.175.55/bosco/wp-content/uploads/2018/02/14-recipe04-e1517464999682-1-212x300.jpg)
料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。
星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com
レシピ撮影/大滝恭昌