9月、アクシデントを乗り越えて

レッドヒル図鑑_2021年9月

2021.9月『レッドヒル図鑑』


今年の熱帯スイレン事情

夏のスイレン池を彩ってくれる熱帯スイレン。6月中下旬に池に入って苗を植栽し、7月下旬から10月頃までたくさんの花を咲かせてくれます。

例年9月頃のスイレン池

「スイレン池」に植栽する前のひと手間として、「こころの池」で2週間ほど養生をします。
というのも、「スイレン池」には熱帯スイレンの大敵であるアメリカザリガニがいるため、小さい苗を植栽すると、いたずらをして葉や茎を切ってしまうからです。
「こころの池」にはアメリカザリガニがほとんどいないため、そこで苗を大きく育てることによって被害が少なくなります。

しかし、今年は大きな誤算がありました。

なんと「こころの池」でアメリカザリガニが大量に増えていたのです。
それを知らずに例年通り養生を始め、数日後に確認した時には茎が切られ、中には丸坊主にされてしまった苗もありました。

茎を切られてしまった熱帯スイレン

そうなってしまうと新しい芽を出さなくなることがあるため心配しましたが、小さな芽が出ていたため、再度別の場所で養生することにしました。

苗が大きく育ち、「スイレン池」に植栽できたのは7月に入ってからでした。そのため例年より開花も遅れ、8月の夏季休園直前になってようやく花が咲き始めました。
8月に入り雨が多かったのですが、晴れが続くようになってからはぐんぐん生長し、今では手のひらサイズの花を咲かせてくれています。
ちょっと遅くなってしまいましたが、いまから本領発揮してくれるのではと期待しています。

【2021年の夏季休園は9月10日(金)まで。9月11日(土)より再オープンいたします。】

葉もこんなに大きくなりました

池の熱帯スイレンは手のひらサイズ

鉢で育てるとこれくらいのサイズ

文/村松 潤一


赤塚植物園「レッドヒル ヒーサーの森」は、世界各国の公園を巡り歩いてきた園主 赤塚ひさ子が、荒れていた山に少しずつ“命”を吹き込み、日本の風土に合った四季を楽しむ里山としてよみがえらせました。
シンボルツリーは「世界一のっぽの木」と呼ばれている「センペルセコイア」です、別名「レッドウッド」と呼ばれているセンペルセコイアが、小高い丘にはたくさん植えられていることから「レッドヒル」と命名されました。
シャクナゲを中心に約1,000品種1万本以上の花木や四季の草花を楽しむことができ、森の息吹を感じ、大人も子どもたちも楽しく自然環境や花に触れ、心が豊かになる里山庭園です。

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