彩りあざやかなちらし寿司で食卓に春を演出

星澤幸子の和食のチカラ 2019年3月-4月 彩りあざやかなちらし寿司で食卓に春を演出


木々が芽吹き始め、日本人の大好きな桜が開花し始める季節になりました。お花見に持っていくもよし、食卓で春を感じるのもよし、彩りあざやかなちらし寿司はこの季節の人気メニュ―です。
今回は、旬がおわりに近づく、栄養満点のブロッコリーを主役にしたちらし寿司をご紹介しましょう。ブロッコリーは強い抗酸化作用を持ち、疲労回復や美容効果も期待できるビタミンCが豊富。
ほかにも、カリウムや鉄分、カルシウムなどのミネラル、妊娠前後の女性に欠かせない葉酸、さらにはがん予防効果が期待されるスルフォラファンという注目の栄養素までも含まれる、まさにスーパーフードです。さらに旬のいちごが彩りを加えます。
合わせる汁ものは、ミネラル豊富なアサリと小松菜のお吸いものをどうぞ。春のアサリは産卵のために身が肥えておいしいため、潮干狩りもこの時期がピークです。

このページでご紹介するレシピ


緑、赤、黄色……色あざやかさは栄養満点の証明
春の彩りちらし寿司

【材料】(4人分)

ブロッコリー 1/2株/塩 適量/油 適量/卵 2個/塩、砂糖、油 各少々/イチゴ 6粒/はんぺん 1枚
米 2合/酢 大さじ4杯/砂糖 大さじ2杯/塩 小さじ1/2杯/パイロゲン キャップ1杯/ショウガ 1片/白ごま 大さじ2杯/青のり 大さじ1杯

【作り方】

  1. 米は炊く30分前に研いで2合のメモリにあわせて浸水しておきます。しょうがはみじん切りにします。
  2. 浸水した米に調味料・パイロゲンを入れてひとまぜして炊飯します。ブロッコリーは小房に分け、塩・油を入れたお湯で茹でてザルにとります。
    卵は塩・砂糖少々を入れてよく混ぜ、フライパンに油を熱して卵液を流し入れて軽く混ぜながら半熟にします。
    いちご、はんぺんは食べやすい大きさに切ります。
  3. ごはんが炊けたらみじん切りにしたショウガ、白ごま、青のりを入れてへら返しして濡れ布巾をかけて冷まし、器に盛ります。
  4. 材料をごはんの上に彩りよく盛ります。

炊飯前にパイロゲンを入れてひとまぜ。

お湯には油を入れて、色あざやかなゆであがりに。

軽く混ぜながら、程よい半熟を目指しましょう。

うま味と栄養で、お寿司を盛り立てる椀
アサリと小松菜のお吸いもの

【材料】(4人分)

アサリ 大8個/手鞠麩 8個/小松菜 1株/塩、油 各少々
水 カップ3杯/昆布 10cm/かつお節 ひとつかみ
【調味料】酒 大さじ1杯/塩 小さじ1/2杯/しょうゆ 少々/パイロゲン キャップ1杯

【作り方】

  1. アサリは殻をきれいにこすり洗いして塩水にしばらくつけ、砂出しします。小松菜は塩と油を入れた湯でサッと茹でて半分の長さに切り、空気にさらします。
  2. 鍋に分量の水と昆布を入れてしばらくおき、中火にかけて沸騰直前に昆布を引き上げます。かつお節を入れて、かき混ぜて火を止め沈むまでおきます。
  3. かつお節をさらしで濾してとり除き、あさりを入れて火にかけます。口が開いたら火を止めて調味し、パイロゲンを入れます。
  4. お椀に盛り、小松菜、手鞠麩をあしらいます。

昆布を取り出すのは沸騰直前に。

かつおぶしを入れてかきまぜ、火を止めた後は沈むまでおいておく。

火を止めて調味料を入れた後、仕上げにパイロゲンを。


星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん

料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。

星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com

 

 


レシピ撮影/大滝恭昌