心に咲く花 61回 苺(いちご)
苺たべて子のいき特に甘くにほふ 夕明りどきを母に寄り添ひ ― 五島美代子(ごとうみよこ) 【現代訳】 苺を食べたあとのこどもの息が特に甘い匂いを漂わせている。夕明かり時に母親に寄り添うこどもの息が。 心に咲く花 202…
苺たべて子のいき特に甘くにほふ 夕明りどきを母に寄り添ひ ― 五島美代子(ごとうみよこ) 【現代訳】 苺を食べたあとのこどもの息が特に甘い匂いを漂わせている。夕明かり時に母親に寄り添うこどもの息が。 心に咲く花 202…
星澤幸子の和食のチカラ 2023年2月-3月 ひな祭りのお祝いメニュー 3月3日は桃の節句、ひな祭りです。本来は上巳(じょうし)の節句と言われますが、日本では旧暦の3月3日は桃の花が咲く時期でもあり、桃の節句と呼ばれるよ…
一鉢に四百の蕾(つぼみ)育つとふ シクラメン冬の花として咲く ― 初井しづ枝(はついしづえ) 【現代訳】 一鉢に400もの蕾が育つと言われるシクラメン。寒さ厳しい冬の時期の花として、暮らしを彩ってくれている。 心に咲く…
星澤幸子の和食のチカラ 2023年1月-2月 日本伝統の食物繊維たっぷり食材 近年、食物繊維の重要性が話題にあがるようになりました。消化酵素で分解されずに腸まで届く食物繊維は、便秘解消のみならず、腸内細菌の大好物であるこ…
茶の花にかくれんぼする雀かな ― 小林一茶(こばやしいっさ) 【現代訳】 秋の終わりから、冬の初めにかけて、白色五弁のふっくらした小さな花を咲かせる茶の木。その花に近づく雀は、まるでかくれんぼをしているかのようだ。 心…
星澤幸子の和食のチカラ 2022年12月-2023年1月 昆布を食す 世界遺産にもなった和食。その神髄は出汁にあると思います。そして、出汁に欠かせないのが今回取り上げる食材の昆布です。その漁獲高はわが愛する北海道が圧倒的…
2022.12月『レッドヒル図鑑』 紅葉、黄葉が進んでいます この秋は小春日和の陽気に包まれる日が多く、日中は少し動くとまだちょっと暑いなと感じることもしばしばありました。それでも朝晩とぐっと冷えるようになり、その気温差…
紫苑咲けば 四十日で雪が来ると 呟(つぶや)きし祖母も思い出の中 ― 佐藤ヨリ子 【現代訳】 秋の代表花のひとつ「紫苑」が咲くと、あと四十日で雪が降るとつぶやいていた祖母も、今はもう他界して思い出の中にいる。 心に咲く…
星澤幸子の和食のチカラ 2022年11月-12月 パーティーメニュー 2022年もあと残すところ1か月となりました。一昨年、去年と、コロナ禍で忘年会やクリスマスパーティーなど大人数での飲食の機会が激減し、ちょっぴり寂しい…
柿の実のあまきもありぬ 柿の実の渋きもありぬ 渋きぞうまき ― 正岡子規(まさおかしき) 【現代訳】 柿の実には甘いものもあれば、渋いものもある。実は渋いものこそ美味しいものだ。 心に咲く花 2022年57回 柿(かき…