お正月のお魚といえば……

星澤幸子の和食のチカラ 2018年12月 お正月のお魚といえば……


寒ブリのシーズンです。出世魚として知られるブリは、西日本ではお正月に欠かせない魚。
じつはDHAやEPA、さらにはビタミンE、ビタミンB1、B2を豊富に含む栄養満点な食材でもあるのです。
塩焼き、照り焼きが一般的ですが、今回は一風変わった田楽焼きをご紹介。良質な発酵食品である味噌を使うことで、栄養面でもさらにアップします。

また、カタクチイワシの煮干しを使った、お正月の定番料理ごまめ(田作り)、これもたんぱく質やビタミン、そしてカルシウム、カリウムなどのミネラルが豊富な、健康にうれしいお料理です。

どちらもお正月だけでなく、日ごろの食卓に積極的に取り入れたいお料理です。

このページでご紹介するレシピ


簡単に手作りできるお正月の定番料理は栄養も満点
ごまめ(田作り)

【材料】(4人分)

煮干し(カタクチイワシ) (小)40g/白ごま 大さじ2杯
【調味料】
パイロゲン キャップ1杯/てんさい糖、酒 各大さじ2杯/みりん 大さじ1杯/しょうゆ 小さじ1杯/油 小さじ1杯/青のり 少々

【作り方】

  1. 煮干しはフライパンで香りが出るまで弱火で炒ります。
  2. フライパンにパイロゲン、調味料を入れて沸騰させてツヤを出し、バットに広げて冷まします。
  3. 好みで青のりをあしらいます。

煮干しを炒るときは弱火でじっくりと。

調味料といっしょにパイロゲンを。その酸味と甘みがアクセントに。

味噌で仕上げるいつもと違ったブリ
ブリの田楽焼き

【材料】(4人分)

ブリ(切り身) 2切れ/酒大さじ 2杯/ショウガ(おろし) 小さじ1杯/青のり 少々
【調味料】
みそ 大さじ6杯/みりん 大さじ1杯/砂糖 大さじ1杯/パイロゲン キャップ1杯
【甘酢大根(付け合わせ)】
大根 100g/塩 少々/砂糖、酢 少々

【作り方】

  1. ブリはオーブントースターに入れて白焼き、合わせ味噌の調味料とパイロゲン、ショウガ(おろし)はよく混ぜ合わせておきます。
  2. ブリに合わせみそを塗って再びオーブントースターに戻し、みそに焼き色が付くまで焼きます。
  3. 付け合わせの甘酢大根を作ります。大根は千切りにして塩でもみ、水気を絞ってからてんさい糖と酢をふって混ぜておきます。
  4. 焼いたブリを皿に盛り、青のりをふりかけて甘酢大根をあしらいます。

オーブンで焼く際には、塩コショウなどぜす白焼きで。

合わせみそにパイロゲンを。

合わせみそをたっぷり塗って、さらに焼きます。

青のりをふりかけることで見た目も鮮やか。


星澤幸子(ほしざわ さちこ)さん

料理研究家。北海道南富良野町生まれ。札幌テレビ「どさんこワイド」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」に25年毎日出演し、北海道の素材にこだわったお手軽な料理を紹介。その出演回数は現在もギネス記録を更新中。2009年「東久邇宮文化勲章」を受賞。著書は『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス)他多数。

星澤クッキングスタジオ公式サイト
http://www.hoshizawa-s.com

 

 


レシピ撮影/大滝恭昌